青森県の歴史を紹介するシリーズ、ふるさと歴史館。2023年、生誕120年を迎えた日本を代表する板画家、棟方志功を4回にわたってお伝えします。1回目は、作品のモデルとなった女性が語る創作秘話、そして、志功の素顔を紹介します。

※棟方志功(1958年:昭和33年)「どこの外国の真似でもない。日本の国から生まれる布置(=構図)があるんじゃないかと思ったのが、板画の仕事に入るはじめ」

青森市出身の板画家(はんがか)・棟方志功。宗教的な表現を取り入れながら独自の世界を切り拓き、「世界のムナカタ」として活躍しました。その活動の幅を広げるなかでも、志功は愛するふるさとを題材に数多くの作品を残しました。親友の自宅を訪れたさい、ランプの灯りがついたことに驚いた子供を描いたこの作品。モデルになったのは、青森市の會田美喜さん(80)です。