■受かってほしい人が受かるために

2人が応援した永井候補は保守が強いと言われる金沢で苦戦し、市長選挙は自民党が推薦した候補者の圧勝でした。しかしこの選挙をきっかけに、“受かってほしいと思う人に受かってほしい”という思いが強くなった2人は、今回参議院選挙に向けた、#女性に投票チャレンジ プロジェクトに参加しています。

このプロジェクトは#保育園に入りたい キャンペーンなどを展開してきた天野妙さん(47)が始めたもので、現在10代〜40代の男女20人が参加。様々なSNSを使って“日本の国会に女性議員を増やしたい”という思いを拡散しているチームの中で、大島さんと山島さんはTikTok担当をしています。

みらい子育てネットワーク代表で#女性に投票チャレンジ 発起人の天野妙さん

■「これって男性への逆差別じゃないの?」「女性なら誰でもいいの?」の答えは

“女性に投票”というと「逆差別ではないのか」といった声が上がりますが、プロジェクトでは、

▼国民の人口比率では女性が全体の51%を占めるのに、国会では衆議院で9.7%、参議院で23.2%しか女性がいない
▼男性がこんなに多い現状は公平とはいえない。既にある不公平な構造を是正するための措置(ポジティブアクション)である


ということを伝えたい、としています。

山島さんも「女性がいない民主主義が出来上がっている。全然健全じゃないと思う」と話します。
「女性議員が増えて、女性の地位をそこで確保してくれれば、それを社会に広めていける。本来は一番率先してやらなきゃいけない場所なのに、『女性差別を是正します』って言いながら、自分たちは全然しないで会社や学校に求めるのは筋が合わないと思うので。まずは先頭に立って自分たちがやるべきでしょう、と思っています」

また、「女性だったら誰でもいいのか?」という点について、プロジェクトチームでは比例代表選挙の候補者に、いわゆるジェンダー平等政策といわれる
・選択的夫婦別姓の実現
・緊急避妊薬を薬局で買えるようにすること
・現在13歳である性交同意年齢の引き上げ

についてアンケートを行い、こういった政策の推進を掲げている候補を政党に関係なく応援していくということです。