エンジンには欠かせないピストンの製造・販売で国内トップシェアを誇る長野県上田市の企業が、新たな挑戦を始めています。
それが、コーヒーの栽培です。
背景にはこの夏も影響を及ぼした「地球温暖化」があります。


上田市に本社がある「アート金属工業」。


エンジンに欠かせない部品で、燃料のエネルギーを動力に変える「ピストン」の製造・販売で、国内1位のシェアを誇ります。

創業は大正時代という「100年企業」が今年、上田で新しい事業を始めました。

それは、「コーヒーの栽培」。

温暖な地域で作られるコーヒーが本当に上田でできるのか?

上田市中心部にある本社を訪ねると、農業用ハウスがありました。

コーヒー栽培担当 竹内仁士(たけうち・ひとし)さん:
「どうぞ」
「こちらがコーヒーの木になります」

250平方メートルの実験用ハウスに並ぶ40本の木。


華やかな香りが特徴のアラビカ種「ティピカ」という品種のコーヒーの木で、緑色の実をつけています。

竹内仁士さん:「これがこのハウスの中で初めて熟し始めたコーヒーの実になります。これがもっと赤くなると収穫期であります」