その一つが、毎日欠かせない「虫の駆除」です。

竹内さん:
「これですね、これぜんぶそうです。これは白カイガラムシという虫です」
「葉っぱを食べるわけではなくて樹液を吸うんで、みんな養分取られちゃう」

小さな虫を探しては歯ブラシや歯間ブラシを使って取り除く、根気のいる作業です。


コーヒー栽培担当 佐々木敏典さん:
「実がなっている根元とかにもかなりいたりするので、歯ブラシよりも歯間ブラシのほうが虫は取れるかなと」

竹内さん:
「もう時間空けばほぼ毎日ですね。本当に虫との根競べですね」

コーヒー栽培担当の社員に、前の仕事を聞いてみました。

竹内さん:
「ピストンの大元になる金型を30数年金型の製作に携わっていました」

佐々木さん:
「一応工場長をやらせてもらっていました」

ものづくりの第一線で活躍した社員が育てる初めての「上田産」コーヒー。

2024年の春には味わうことができそうです。

三城伸五社長:
「やれるという判断ができるようなら、もう少し手広く上田城とセットにした観光農園や市民が憩うような場所などを提供できるようになればいいかなと思っています」


佐々木さん:
「ここでできたコーヒーを飲んでいただきたい。それから上田でどんどんコーヒー栽培が広がっていけばいいなと思っています」

環境の変化に、斬新なアイデアと培ったノウハウで臨む100年企業の挑戦。

上田がコーヒーの産地として知られる日が来るかもしれません。