「観覧車を撮ると面白いよ」といってくれている気がする…
黒﨑さんの本業は銭湯。魚津で昭和初期から続く銭湯の3代目が、なぜ観覧車にこだわるのか、その理由は黒﨑さんの幼いころの記憶にありました。


フォト・アーティスト 黒﨑宇伸さん:「なんというか、ちょっと父親の…香りがするっていうか」
銭湯を営んでいたため、父は年中忙しく、黒﨑さんには、小さい頃から家族そろって出かけた思い出がありませんでした。


フォト・アーティスト 黒崎宇伸さん:「初めて家族旅行をしたのが神戸のポートピア博覧会っていうのがあって。万博に連れて行ってもらったのがそれが初めての家族旅行だと僕の記憶ではある。そこのシンボルだったのが当時世界一大きな観覧車。それが僕の中には父と行った思い出としてすごく残ってるんですよ…」



父の竹治(たけじ)さんは23年前に63歳で他界しました。
フォト・アーティスト 黒﨑宇伸さん:「これは、この間父の遺品を整理した時に見つけたポートピアの博覧会の会場で買ったウイスキーなんですよ。1981年。ほこりすごいかぶってたんですけど、これを見ると余計、観覧車を見ると父を思い出すというか…」


「父がこの観覧車を撮ると面白いよといってくれてるような気がしますね」

フォト・アーティスト 黒﨑宇伸さん:「いろんな観覧車があるんですけど、やっぱり僕はこれが一番インパクト強いですね」