プロ野球・阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

阪神でプレーし、今年7月に脳腫瘍のため28歳の若さで亡くなった鹿児島県日置市出身の横田慎太郎さんの姉・真子さんは、テレビで試合を見守りました。

慎太郎さんと同期の岩崎優投手が、9回のマウンドに上がる時、岩崎投手の気持ちを感じる出来事がありました。

(横田慎太郎さんの姉・真子さん)
「最後に投げた岩崎優投手は同期入団で、登場曲が普段と違った。慎太郎が使っていた“ゆず”の「栄光の架橋」だったんです。そこから大号泣してしまいました」


甲子園に駆け付けたファンも、「栄光の架け橋」を大合唱していました。

(横田慎太郎選手の姉・真子さん)
「終盤4対3で追いつかれましたが、岩崎投手なら抑えてくれると信じていました」


巨人に1点差に迫られ、2アウト3塁の中、岩崎投手が打者をセカンドフライに討ち取り、阪神が18年ぶりのリーグ優勝を果たしました。岩崎優投手は、横田慎太郎選手の背番号24が入ったユニフォームを、歓喜の輪の中で掲げました。

このユニフォームは、同期入団の岩貞投手から「一緒に優勝を祝いたい」と家族に連絡があり、事前に実家から送られたものでした。

(横田慎太郎選手の姉・真子さん)
「慎太郎は、プロ野球に入る目標の次は、“阪神で優勝したい”とずっと言っていました。ユニホームとともに胴上げしてもらい、本人も喜んでいると思います」
「皆さんから“きょうは慎太郎君も甲子園にいるね”と、たくさん連絡をいただいて、私も慎太郎が甲子園にいると思いました。慎太郎という選手がいたことを思い出してくれただけでも、家族としてはありがたいです」

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