小学生が災害救助のエキスパートに学びました。防災への意識を高め、命を守る対応力を身に付けてもらおうと、自衛隊員らが子どもたちに災害時に役立つ知識を伝授しました。

「東日本大震災など、大きな災害を含めて現場に行き、飛行機や人を『こっちに行ってほしい』と動かしてきた。自衛隊は、何もない場所や人が入れない所に入って、人の命を助ける仕事」

こう語りかけるのは、おととしまで陸上自衛隊員として災害救助の現場に携わった経験がある、宝達志水町の藤井博樹危機管理監です。

陸上自衛隊金沢駐屯地で行われたこの体験学習。子どもたちに災害対応のエキスパートである自衛隊の仕事を学んでもらい、防災への意識を高めてもらおうと町が企画したもので、14日は町内3つの小学校から6年生の児童45人が参加しました。

自衛隊員
「土の量が少ない。差があると段差ができてしまうから、ある程度同じくらいの量を入れるようにすると綺麗にできます」

子どもたちは、台風や大雨の際に家屋への水の浸入を防ぐ土のう作りを体験したり、ライターなどを使わずに火を起こす方法を学んだりと、自衛隊員から手ほどきを受けました。

男子児童
「印象に残ったのは、火起こし!力の加減が難しいから」
「うまく自分の命とか、周りの人の命も救えるように頑張りたい」

宝達志水町では来月にも小学生を対象に体験教室を開く予定で、未来を担う子どもたちへの教育を通じて、町全体の防災力の向上に努めたいとしています。