ところで、不思議なことに藤川さんは、放流された稚魚よりも小さいウナギを、ここで釣ったことがあるといいます。
藤川佳成さん
「10センチからちょっと上くらいの、本当、小指より細いような、天然もの独特の黄色いウナギを何本か釣りました。このダム湖で産卵して稚魚が芽生えて生息してるんじゃないかな」

ウナギが産卵・繁殖しているのでは?と、藤川さんが想像を膨らませるこのダム湖について島根大学の髙原准教授は…
島根大学生物資源科学部 髙原輝彦 准教授
「ウナギが好んで住んでいる場所と考えられますので、そういったウナギが好き、そういった環境を見付け出して、そういった環境を守って行くことで、ウナギにとっても良い環境になると。
ウナギは絶滅危惧種として知られてますので、そういった保全がとても大事かなと思います」
巨大ウナギとそれを育んだ山間のダム湖。ウナギに適した環境を探る上で貴重な材料となりそうです。