「自民党総裁選のための布石なのではないか」
上村キャスター:
今回の内閣改造について、政治部の後藤俊広部長にどのような狙いがあるのか聞きました。「2024年9月の任期満了に伴う自民党総裁選のための布石なのではないか」ということです。
岸田派の閣僚を減らしてでも、最大派閥の安倍派をはじめ各派閥の要望を聞き入れるなど党内の融和を重視し、まずは協力体制を築きたいのではないかということです。

そして支持率について見てみますと、「不支持」が上回っていたんですが、G7広島サミット(5月19日~21日)を機に外交の手腕が買われ、支持率が上向きになっていました。
しかし、マイナンバートラブルが相次ぎ発覚する(6月)など、不支持がまた高くなっている状況です。

「ここ1か月ぐらいがヤマ場」
ホラン千秋キャスター:
次の選挙を見据えて、岸田さんとしては戦略としてはどんなところを考えているとご覧になりますか?
星浩コメンテーター:
おそらくできれば年内に衆議院の解散に打って出て新しい体制を作って、年末には負担増・増税がひしめいていて、2024年の通常国会も非常に厳しいものになりますから、それに向けて体制を作りたいというのが本音なんですけども、それに本当に踏み切ることができるかどうか、ここ1か月ぐらいがヤマ場だと思います。
もう1つは、経済政策を含めて物価高にどう対応するかということです。なかなか妙案がないので、そこをどうやってこれから知恵を絞ってやっていくかということだと思いますね。