アメリカで行われている脚本家や俳優組合によるストライキ。組合側が求めているものの一つがAI=人工知能への規制ですが、映画制作での最新技術を取材しました。
記者
「今年5月に始まったストライキですが、今もスタジオの前では大勢の人が声をあげていて、馬もストライキに参加しています」
ハリウッドなどで実に63年ぶりに行われている、脚本家と俳優組合による同時ストライキ。組合側が求めているものの一つが、AIの規制や補償です。
俳優
「制作会社側は私たちの姿形を撮影して、好き勝手に使おうとしているんだ」
こうしたなか、映画制作でのAI活用はめまぐるしい進歩を遂げています。
こちらの会社が開発を進めているのが、映画の吹き替え版を作る上で画期的な技術です。
「and now you hate me and I don't blame you andnow…」
これは、アメリカで去年公開された映画。
「it's all my fault」
日本語の吹き替えバージョン。口の動きに注目すると、口が日本語を喋っている動きに変わっています。
AIが元々の映像から俳優の口の動きや特徴を学習。その上で、別の言語の音声データを読み込ませると、音に応じた自然な口の動きをAIが新たに作りだすのです。
「Flawless」 スコット・マンCEO
「母国語で違和感なく映画が見られたら、より感情移入ができるはずです。映画の配給方法などが根本的に変わるでしょう」
俳優組合はAIを使ったシーンには追加の報酬を求めていますが、大手制作会社側が“支払わない”としていることから、交渉が決裂しているといいます。
一方、長引くストライキに業界関係者は頭を抱えています。オーディション用の動画を撮影する会社では、週60件の予約が5件ほどに激減。
オーディション動画の撮影会社 パム・カップルさん
「多くのビジネスが制作会社を中心にまわっている。ストライキはロサンゼルスにとって本当に痛手です」
経済損失が4400億円以上にものぼると言われる中、制作会社側にも「AIへの恐れ」があると専門家は指摘します。
エンタメ業界に詳しい シモン・プルマン弁護士
「この技術がどう進化するか、誰も予想がつきません。制作会社側が要求を全て受け入れた場合、それを機に多くの競合が業界に参入してくるでしょう」
AIをめぐって、ハリウッドがいま、岐路に立たされています。
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