本格的な稲刈りシーズンを迎える中、青森県は13日、五所川原市で稲わらを燃やさずに有効活用するよう生産者に呼びかけました。
13日は、青森県や市町村の職員が4つの班に分かれて西北地区の水田を巡回して生産者にチラシを配り、稲わらは焼却せずに水田にすき込んで堆肥として役立てるよう呼びかけました。津軽地方では毎年9~10月にかけて稲刈りや脱穀が終わると稲わらを燃やす地域があり、これで生じる煙によって目や喉を痛めるほか、視界不良が交通障害の原因ともなります。
青森県によると2022年度、県内の水田512ヘクタールで「わら焼き」が確認され、このうち8割近くが西北地域でした。
西北地域県民局地域農林水産部 内山真人部長
「化学肥料や飼料価格の高騰で稲わらはこれまでになく地域資源としての価値ニーズが高まっているので、わら焼きすることなくすき込みして肥料コストの低減につなげたり収集販売して新たな収入源にして有効活用してほしい」
青森県は2010年に条例を施行して「わら焼き」の防止と有効利用を進めています。