ジャニーズタレントの広告起用見直しが相次ぐ中、財界トップの新浪氏がジャニーズ事務所を非難。社名継続についても「被害者がどう思うか真剣に考えるべき」と言及しました。一方で、城島茂さんを起用している省庁の対応については、意外な回答が。

所属タレント起用は“企業が児童虐待を認めること”

性加害問題に揺れるジャニーズ事務所。経済界から苦言です。

経済同友会 新浪剛史代表幹事
「チャイルドアビューズ(児童虐待)があったことに真摯に反省してるのかどうかっていうところが、まず大変疑わしい。何度も言いますが、ジャニーズ事務所の今回の調査の内容、それに対する対応、不十分なものである。ジャニーズ事務所のタレントを起用することはチャイルドアビューズ(児童虐待)を企業は認めることであり、国際的には非常に非難のもとになる」

ジャニーズ事務所を厳しく非難したのは経済3団体のトップ・経済同友会の新浪代表幹事。ジャニー喜多川氏の名前を冠した社名を継続することについては・・・

経済同友会 新浪剛史代表幹事
「名前がそのまま残ることをどうお考えになるのか、被害に遭われた方がどう思うのか、真剣に考えるべきではないか。サントリーとしても経済同友会の代表としても大変遺憾である」

新浪氏が社長を務めるサントリーホールディングスは、SixTONES(ストーンズ)の松村北斗さんを広告に起用。被害者の救済策や再発防止策が充分であるとの納得いく説明があるまでは、満期をもって契約を終了し、今後ジャニーズ事務所と新たな契約を結ばない方針を明らかにしています。

経済同友会 新浪剛史代表幹事
「働いているタレントの方々には大変心苦しいことはある。しかしながら、いろんな手があるのではないか。たとえば他の事務所に移るとか」

ジャニーズ事務所所属タレントの広告起用見直しの動きが止まりません。

木村拓哉さんを起用している日本マクドナルドは、現在のジャニーズ事務所との広告契約について、満期をもって終了し、今後は更新しない方針です。

嵐の松本潤さんを起用している第一三共ヘルスケアは、6月の時点でジャニーズ事務所に被害者救済策や再発防止策についての説明を直接申し入れていたとして、「記者会見の内容を踏まえ十分な対応が取られるまで現時点の契約は満期をもって終了し、新たな契約も行わない」と発表しました。

Sexy Zoneの中島健人さんなど4組と契約している花王は、ジャニーズ事務所の所属タレントを起用した広告について「可及的速やかに中止する」と明らかにしました。

一方で、ジャニーズ事務所とのタレント契約については解除しない方針で、「今後、ジャニーズ事務所が行う改革や再発防止の取り組みを確認した上で判断する」としています。