割引シール「昔は買わなかった」 各企業で値下げの動き
8月に168品を値下げした東武ストアですが、9月も268品に拡大し値下げを続けます。
――値下げを打ち出していますが?
70代主婦
「いいんじゃないですかね、それにつられて来るじゃないですか。ヨーグルトがちょっと安かったので、来てみました」
東武ストアによると、「上半期は客の購入点数が減少し、買い控え傾向になっていた」といいます。

消費が増えているのかを調査する「実質消費支出」をみると、ここ最近は5か月連続でマイナスとなっていて、消費者がお金を使っていないのがわかります。
――“物価高” を感じてどのくらい?

40代主婦
「徐々にという感じで、たぶんステルス(値上げ)です。徐々に徐々に…分からないうちに。でも今日はすごく値上げを感じました。この(割引の)シールが貼ってある物を見て考えていました。恥ずかしい!昔は買わなかったんです」
40代主婦
「夏前ぐらいですかね」
――お菓子が高くなっているのは知ってた?

7歳の娘
「知らなかった。安い物買う」
――安い物でいいの?
「うん…」

東武ストアでは、値下げ前の7月と比べ、1人当たりの商品を購入した数が9月は増えていて、値下げで一定の効果が出ているとみています。
「値下げ宣言」につられてきたという、70代の主婦は14点の商品を買い、2243円でした。
――安い品を選んで?
70代主婦
「半分以上は安いんだから。野菜も特売のところから選んでくるんだから」

――2243円という値段は?
「安くはないよ、私たちの経済的には」
今、消費者は値下げに敏感なようです。
お客さん(8月21日)
「ポテトの250円のLサイズを2つ買いました。めっちゃ安く感じますね」

マクドナルドでは、「マックフライポテト」のM・Lサイズを9月1日まで、特別価格の250円で販売。マクドナルドは「客数、売り上げともに一定程度、増加の効果があった」といいます。
値上げが続き消費が冷え込む中、各企業から「値下げ」の動き。消費者は我慢の限界とみているのでしょうか?