一番多いのは“接触感染”

南波雅俊キャスター:
子どもの病気かと思いきや、大人の間でも流行っているという “はやり目”。
流行性角結膜炎というもので、アデノウイルスというウイルスによる感染症のひとつです。結膜炎って、ハウスダストとか菌とか、いろんな原因があるんですけど、これはウイルスです。
症状は、目の充血、涙、目やに、まぶたの腫れ、異物感、発熱など、さまざまです。
ポイントなのが、治療薬がないこと。基本的には、点眼薬などの対症療法に限られるというものなんです。

1週間ごとの全国の “はやり目”の報告数ですが、8月の下旬から9月の頭にかけて、増えてる。
SNSでも、「保育園で、“はやり目”が大流行」ですとか、「スイミングスクールで流行している」とか、「職場で流行っている」という声があるんです。

どのようにして感染していくのか。
国際医療福祉大学の松本哲哉 主任教授に話を伺いました。
一番多いのが、接触感染飛沫感染もあるんですが、こちらは稀だということです。
気をつけたいのは、非常に強い感染力。教室、オフィス、プール、温泉など、共有物の多い場所で感染する可能性が高いということ。“はやり目”の人が、目を触って、ある場所を触りました。その後、かかっていない人が、そこを触ってから目を触ってしまうと、うつってしまう。

実は私も、2017年の年末から2018年の年始にかけて、かかったんですよ。本当に苦しかったです。最初、38℃強の熱が出て、そのあと、目が一気に腫れてきて、かなり痛くなった。何だろうと思って、眼科に行ったところ、「“はやり目”が流行ってますよ」と言われた。
最初、隔離されたんです、感染力が強いからって。診断されてから数日後に、今度は、もう一方の目も赤くなって腫れちゃって。目を1回閉じて寝ると、開かないんですよ、目やにがすごくて。明かりもつらいし、視力も落ちて、仕事にきちんと復帰するまで、感染してから3週間かかった。冬休み中だったんで、仕事を休んだのは10日ぐらいだったんですけど、かかりました。

ホラン千秋キャスター:
違和感だけじゃなくて、視力や光の感じ方にも変化があるっていうことなんですか?

南波キャスター:
私の場合、それが大きかったです。アデノウイルスの中にも、種類があるそうなんですけれど、私のかかったアデノウイルスの場合は、視力がちゃんと戻るまでには、1か月以上かかったという感じでした。

松田丈志 元競泳日本代表:
大人がかかってしまうと、生活や仕事に影響を及ぼすので、心配なところですよね。