目が充血し、涙が止まらなくなることも。感染力が非常に強い、目の感染症“はやり目”。いま、広がりを見せ始めています。

症状が改善せず、1か月仕事を休むことに…

息子が“はやり目”と診断された30代母親
「まず最初は目やにで、目の充血が徐々に出てきてるような感じで。涙が出やすい」

片方の目に、うっすらと涙を浮かべる生後1歳7か月の男の子。先週月曜日に、“はやり目”と診断されました。比較的症状は軽かったものの、感染経路には、気になる点が…

息子が“はやり目”と診断された30代母親
「(家族旅行で)温泉に入ったので、もしかしたらそれかなと」

診断から1週間。いま心配なのが、家族への感染です。

息子が“はやり目”と診断された30代母親
「お風呂での感染もあるっていうふうに聞いたので、先に娘を入れて、出てもらったあとに、息子に入ってもらって。タオルも分けて、洗うのも分けて」

感染力が非常に強い“はやり目”。

保育園では、未然に防ぐためのある対策が…
川崎市にある「かしまだ保育園」。7月下旬以降、一気に拡大し、24人の園児が感染。そこで毎日、看護師が子どもたちの体調をチェック。特に最近は、目に異変がないか、細かく確認。さらに…

保育士
「いま、おもちゃの消毒をしています。このクラスは、0歳児なんですけど、いろいろなものを口に入れたりするので、“はやり目”以外のものも、いつ流行るか分からないので」

子どもたちが触れた部分は、とにかく消毒。感染が広がらないように、細心の注意を払っています。

しかし、3人の職員が感染してしまったというのです。当時の様子を職員は…

“はやり目”と診断された20代保育士
「眼球がすごく傷ついていると言われて、もう(目を)開けているだけでも、つらくて。部屋の明かりをちょっと暗くして、メガネとサングラスを二重にして、生活をしていました」

結局、症状が改善されず、1か月仕事を休むことに。
子どもだけでなく、大人にも広がる感染。

10日、“はやり目”と診断された20代女性も…

“はやり目”と診断された20代女性
「(左目の)充血は、1~2週間と言われて、もしかしたら何日か後に、右目の症状も出るかもしれないよって。仕事も、症状が治るまでできないから、休まないといけないっていうのが、一番やっかいだなって」

流行を前に医師は…

はまっここどもクリニック 望月優暁 院長
「家庭内で、感染対策をしないでいると、お風呂やタオルなどを介して、一気に広がる可能性があります。目の赤みなど、疑わしい症状が出た場合には、早めに医療機関を受診していただく。そして、感染対策をすぐに始めていただきたい」