災害復旧現場でのロボット技術の活用です。

災害現場で重機を遠隔操作するための初めての訓練が、宮崎市で行われました。

(下川祥子記者)「通常は人が乗って動かしているこちらの重機、今は無人で動いています」

宮崎河川国道事務所が初めて実施した訓練には、日本建設機械レンタル協会の会員や宮崎河川国道事務所の職員が参加。

土砂などを掘り起こす掘削機械を遠隔で操作できるようにする装置を取り付ける手順を学びました。

この「簡易遠隔操縦装置」は、およそ150メートル離れた場所での操作が可能となっていて、土砂崩れ発生後の復旧作業で2次災害を防止する効果が期待されています。

(宮崎河川国道事務所・堤宏徳 総括地域防災調整官)「特殊な機械なので技術を身につけていただいていざという時には国土交通省と地元の建設業者の方と一緒になって地域を守っていきたいというふうに考えております」

この装置は宮崎県内で1台導入されていて、これまでに日南市の土砂崩れや大分県の地滑りの際に稼働したということです。