先週も台風が関東に大きな被害を出たほか、今年は関東大震災から100年を迎える節目ということで防災への関心が高まっています。こうした中、万が一の際に備えておくものにも変化が出てきています。
先週、台風による記録的な大雨の影響で各地に甚大な被害が。災害が相次ぐ中、東京のこちらの一軒家で行われている防災対策。それは…
蓄電システムを導入している 宮川さん
「太陽光で発電した電気を家庭内に供給、余った電気を蓄電池にためる」
「電気の備蓄」です。
先週、台風による記録的豪雨では、浸水被害とともに停電も各地で起きました。
蓄電池はここ数年で大きく販売個数が増加。節電対策などのほか、災害への備えとして買う人が増えたといいます。
こちらの家では、設置したソーラーパネルで余った電気を蓄電池や電気自動車にためています。停電してもおよそ3日間は電気を使える環境だといいます。
蓄電システムを導入している 宮川さん
「万が一があっても安心だなっていう気持ちで生活しています」
さらに災害への備えは多様化をみせています。東日本大震災を経験した人からは…
東日本大震災を経験した母親(2019年)
「水が長いこと手に入らなかったので、落ち着いて赤ちゃんにミルクをあげられる状況じゃなかった」
必要なものとして切実な声が上がっていたのが「ミルク」。
実は、この「液体ミルク」が自治体で備蓄されることが増えています。2020年に12.3%だった自治体の備蓄率が今年6月時点で半数近くに急上昇。こうした中で企業も取り組みを始めています。
記者
「アタッチメントをつけて飲む『液体ミルク』ですが、明治は今月から防災セットとして発売しました」
「液体ミルク」の他に、乳首やアタッチメントなどもついています。水道や電気などのインフラが止まっても飲むことができる利点から備蓄が増える中、新しいニーズに対応しようとしています。
明治 調整乳グループ 江原秀晃さん
「様々な備蓄品を(自治体は)保管しているので、(乳首などの備品を)見つけられないということがありましたので、今回セットになっていることでそういった課題も解消されるかな」
毎年のように起こる災害。きめ細やかな備蓄を行うことで次の災害に備える小さな一歩となります。
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