「新潟アパタイト」は小林社長の父である前社長・勇一さんが1995年に立ち上げた会社です。息子の俊介さんは今年8月に社長を引き継ぎました。
前社長の勇一さんが定年を70歳に引き上げたのには、こんな思いがあったからだったそうです。
【小林俊介社長】
「10年、20年とやっていく中で皆さんが年をとっていき、それでもずっと一緒に働き続けたいと思う社員が安心して働いていけるように定年を上げた」

『年齢や性別、障害の有無も関係なく、働く環境を整える』
そんな父の背中を見てきた小林社長は、取材の中で「特別なことではない」と何度も口にしました。

【小林俊介社長】
「障害のある人とか、地域のお母さん方とか、その中には高齢の方も当時からいましたので、そういう人たちがずっと身近というか、働きに来るのが当たり前というのを私も小さいころから見てきたので、特別なことをしているみたいな感覚は一切なく『会社はこういうものだ』と思って…」

「新潟アパタイト」は幅広い様々な人が働ける環境にするため、たくさんの工夫をしています。
この台車もそのうちのひとつ。簡単に高さを変えることができるため、作業中の安全確保に加え、高齢者の体への負担軽減につながっています。
【石黒裕さん】
「普通だと固定されているので、(人が)それに合わせないとだけど、こういったアジャストできる形だと、体に余計な負担をかけなくていい。非常に働く人のことを優先に考えて頂いていると感じています」