福島第一原発の処理水海洋放出により宮城県内でも水産業に影響が出ているとして、県は、漁業者に対し相談窓口を設けるなどの支援を行うことを明らかにしました。

村井知事:
「厳しい状況であることは変わりない。(処理水放出が)決して良かったというふうには思っておりません」

宮城県 村井知事

これは、11日の知事会見で宮城県の村井知事が明らかにしたもので、処理水の海洋放出を受け中国が日本の海産物の輸入停止を行ったことで、県産の水産物の価格も下がってきているとして緊急的に支援を行うことになりました。

村井知事:
「放出を始めた以上は価格に影響が出ないように、漁業者の生活に影響が出ないように最大限サポートをしていきたい」

県では、「みやぎ水産応援パッケージ」として、4本柱の支援を行います。具体的には、処理水の放出に関する漁業者の相談窓口の設置、漁業者に無利子で500万円を貸し付けるなどの経営的な支援、県産水産物をPRするイベントの開催などの情報発信、そして、県庁の食堂で三陸常磐ものの食材を使うなどの販売促進を行うということです。

村井知事は、この応援パッケージで水産物の消費拡大を進め県内の水産業の経営安定を図りたい考えです。