8月から始まった福島第一原発の処理水の海洋放出について11日、東京電力は、1回目の放出を予定通り終了したと発表しました。現時点で、水産物からトリチウムは検出されていないということです。

福島第一原発にたまり続ける処理水の海洋放出は8月24日から始まりました。1回目は、17日間かけてタンク8基分にあたるおよそ7800トンを放出する計画で、11日正午までにすべて終了したということです。

多賀城市の海洋生物環境研究所では放出後、8日までに福島原発の沖合でとれたヒラメ、ホウボウ、トラフグ、マダイの22検体を検査してきましたが、トリチウムの濃度はすべての検体で検出できる限界値を下回る「不検出」でした。

東京電力は、今後3週間ほどかけて設備点検を行って9月末から10月上旬にも2回目の海洋放出を始める予定です。