「特徴を誇張すれば」

静岡県警によりますと2021年、似顔絵を捜査に活用した事件はおよそ370件。14年前に浜松市で起きた独居女性殺人事件では、女性の家を訪れた男の似顔絵を警察が公開し、情報提供を呼びかけました。

似顔絵捜査では、どこを意識するのでしょうか?

<静岡南警察署 地域課 坂本剛警部補>
「上手い下手ではなく、下手な絵でも特徴を誇張すれば必ず似てきます」

「マス目状の基準線に沿って描く」といった基礎はあるそうですが、大切なのは特徴を捉え、再現すること。例えば、「眉が薄い」、「無精ひげが生えている」といった部分を中心に表現していきます。


<受講した警察官>
「鑑識をやっていて捜査に携わる機会も多いので、性犯罪とかも多くなってきているので生かせるかなと思っています」


捜査用の似顔絵は「顔の特徴を誇張する」こと。コロナ禍で、マスクをしている人が多く、似顔絵を描くのは難しくなっていますが、鼻と口に大きな特徴がある人というのは案外少ないそうです。

マスク姿の犯人の顔しかわからない場合は、マスクをした状態での顔を描くそうです。防犯カメラなどのハイテク捜査が広がりを見せていますが、似顔絵捜査の重要性も揺るがないようです。