プロペラの損傷で運休していた駿河湾フェリーが11月6日から運航を再開しました。赤字経営が続く中、持続可能な航路へ向けて舵を切れるか正念場を迎えています。
清水港と土肥港をつなぐ駿河湾フェリー。10月1日からプロペラの損傷により運休していましたが、6日から運航を再開しました。
<乗客>
「きょうは旅行で、伊豆を1周する予定でいます。死ぬまでには1回くらい乗ってみたいと」
<乗客>
Q.どんなところがいいところ?
「富士山が見えるところだな」
<イングランドから訪れた観光客>
「イングランドから来た」
「伊豆半島へ渡るフェリーをグーグルマップで見つけたので乗ってみようと」
<ふじさん駿河湾フェリー 山本東理事長>
「単なる運航の再開ということではなく、私たち法人も含めて、生まれ変わるような意味で再出発」
運営法人が「再出発」と意気込む背景には、長年続く赤字経営があります。さらに、2025年に入って岸壁と船をつなぐ設備やプロペラの損傷により3度の長期運休を余儀なくされました。運営に携わる県のトップは。
<鈴木康友知事(9月30日)>
「いい路線だと個人的には思うが、ただ、やはり経営となると別次元の話になる。基本的に自走してもらわないと、持続可能性がないので、厳しくみていく必要がある」
鈴木知事は、1年後をめどに運航を継続するか判断する方針です。
<乗客>
「僕らは楽しみにしているので、できれば残ってほしい」
運営法人は子ども連れが楽しめる工夫や、ペットと過ごせるエリアを拡充させるなど片道90分を快適に過ごせる船内サービスを向上させる方針です。
<山本理事長>
「フェリーのこの場所をビジネス用であるとか、プライベート、社員の福利厚生で使うとか、そういったちょっと利用の視点を変えていただくような形でいろいろなセールス活動をしていきたい」
地域の観光資源でもある駿河湾フェリーは経営再建という荒波を乗り越えられるのか。「海の道」が存続の岐路に立たされています。














