昭和34年(1959年)12月の熊本市電の映像です。熊本駅から田崎橋までおよそ600mの「田崎線」延伸工事が終わり、開通式が行われました。

当時ニュースはこう伝えています。「総工費1900万円をかけて工事を進めてきた熊本駅前から田崎橋までの熊本市電の路線がこのほど完成、その開通式が24日に行われました。

この日式場の田崎橋終点には、関係者およそ50人が出席、坂口市長の手で紅白のテープが切られると来賓を乗せた2台の花電車が爆竹と地元民の拍手に送られて初運行を行ない開通を祝いました。

この田崎線は全長596mで子飼橋1号線の延長として運行される事になり、田崎方面の経済の発展と朝夕のラッシュアワー解消に一役買うものと期待されています。」

熊本市電が運行を開始したのは大正13年(1924年)。来年令和6年(2024年)には100周年を迎えます。