運転手不足が深刻化しています。8月、島根県松江市に本社を置く一畑バスが運転手不足を理由に路線バスの減便に踏み切りましたが、今度は松江市営バスが減便となります。

松江市交通局 須山敏之 局長
「一畑バスが減便の発表をされましたが、松江市交通局でも状況は同じです。運転手不足が深刻な状況です。」

8日、松江市交通局は会見を開き、2024年4月に実施する路線・ダイヤの見直しまでの間、暫定的に一部路線で減便を実施すると発表しました。(10月1日~2023年3月31日)

対象となるのは、観光地を巡るレイクライン、一般路線の病院線・川津線・八重垣線で、10~1月は平日15便・土日祝8便(うちレイクライン9便)、2月・3月は平日16便(うちレイクライン10便)・土日祝8便を減便します。

全国的に深刻化するバスの運転手不足。いわゆる「2024年問題」もあり、現在は運転手経験者を業界各社が取り合う状況になっているといいます。

松江市交通局でも、現在運行中の平日405便・土日祝日306便を維持するためには、本来運転手が92人必要ですが、現状は83人しかおらず、安全かつ安定した運行を維持するためには減便せざるを得ないということです。

このうち、レイクラインは、平日の運行が30分間隔から1時間間隔になり、およそ半分に減便となります。

松江市交通局は、「市民生活への影響が少ない路線を中心に減便した」として、バス利用者や市民に理解を求めています。