12歳のアーティストが来月(10月)開かれる作品展に向け、創作に取り組んでいます。幼少期に発達障害と診断された倉敷市に住むトラタくん。独特の感性で生み出す作品は見る人を驚かせ、楽しませます。

折り紙や絵画などの作品をユニークな発想で生み出していきます。

倉敷市にある自宅のリビングをアトリエにして、作品制作に取り組むのがトラタくんです。

今年春に中学生になった12歳のアーティストは、小学1年生の時に発達障害と診断されました。

コミュニケーションや集団行動は苦手ですが、独特の感性でユーモアあふれる作品を生み出しています。

(記者)「絵を描くのは好き?」(トラタくん)「好き」(記者)「やっぱり絵を描いていたら楽しい?」(トラタくん)「うん」

トラタくんは今年4月初めての個展を開きました。



手がけたのは絵画や切り紙、段ボール細工などさまざまで、独特の作風は見た人を驚かせました。

そんなトラタくんを見守るのが母親の原田七加さんです。過去にはイラストの個展を開いたこともあり、現在は発達障害や不登校の子どもがいる親たちの座談会やワークショップを行う団体で代表を務めています。

(トラタくんの母 原田七加さん)「アイデアが常に頭の中にあるのかなと思って、そのあたりがすごいなと思って。楽しく続けていってくれたらそれが一番かなと思ってます」
トラタくんは今、来月(10月)開かれる作品展「猫の祭展」に向け制作を行っています。

(記者)「どんな絵を描いてる?」(トラタくん)「ネコが車に乗っている絵、月を見ている」

(記者)「どういう感じでこれを描こうと思った?」(トラタくん)「そこまで考えていない」

作品展には16人の作家による猫にちなんだ絵画や工芸品が展示される予定で、トラタくんも3つの絵画作品を出品します。

(記者)「絵を見てどう感じてほしい?」(トラタくん)「楽しい・・・気持ちで見てほしい」

独特の感性で作り出されるトラタくんの作品はこれからも見る人を驚かせ、楽しませてくれるでしょう。
「猫の祭展」参加の作品展は10月21日から29日まで倉敷市加須山のGalleryアトリエ1/Fで開催予定で、来年(2024年)には祖父母と姉との「家族展」も開かれるということです。