メディアの責任について

小川キャスター:
そして、変わらなければならないのは、メディア側もだと感じています。再発防止特別チームからは、“マスメディアの沈黙”についても触れています。私たち、番組も、深刻に受け止めているところです。平本さんは、メディアの責任については、どのように感じていらっしゃいますか?

「当事者の会」 平本淳也 代表:
非常に言いにくい部分ももちろんありますけれど、性加害という問題に対して、向き合ってこなかったというのは、目に見えてわかります。関心を示してもらえなかった長い時間が、僕にはあるので。一部の週刊誌、スポーツ紙、月刊誌では、多くを取り扱っていただいた。それなりの盛り上がりを見せたものの、報道するに値しないゴシップだったり、都市伝説だったり。長く訴え続けてきたというより、長くやめなかったというだけなんです。そうやって残してきたものが、彼らが言うように“うわさ”程度なのかと、そのレベルでしか残せなかった自分に、逆に力のなさを感じています。報道に値する大きな事件にできなかった、ちっぽけな自分がいるのも確かなんです。

逆にメディアの皆さん、報道の皆さんは、なぜこれに向き合えなかったのか、報道してこなかったのか。意識の中で、気持ちがそこにたどり着けなかったという声は、すごく聞きます。そういう“うわさ”を知ってる、本を読んだことがある、聞いたことがある、というレベルってあるじゃないですか。アナログの時代から著書を出し、ビデオも出し、名前を出して告白してきたのですが、世の中には届かなかった。結果として、メディアの皆さんが、取り扱うにふさわしくないとしたということだろうと、自分では思っている。

小川キャスター:
私自身も、振り返ったときに、ジャニー氏の訃報の際に、海外メディアは、性加害の疑惑も併せて報道していたにもかかわらず、私自身は番組で、その功罪の“功”の部分でしかコメントできていなかったというところがありました。そうした一つ一つの積み重ねが生んでしまった側面もあるのではないかというふうに痛感しています。そうしたところから、変わっていかなければならないな、というふうに今回の会見を受けて改めて感じました。

山本キャスター:
今回の会見を受けまして、TBSはコメントを発表しました。

TBSテレビはひきつづき、ジャニーズ事務所に対して、被害者の救済と、人権侵害の再発防止を要望していくとともに、事務所がどう着実に進めていくのかを、今後も注視しながら、適切に対処してまいります。

TBSグループは、人権を尊重する取り組みに、より一層努めてまいる所存です。