自宅にあふれる“ねぶた愛”

中学3年生・秋元孝志朗さん
「ねぶたの部品はいつもこの押し入れに入れるようにしています」
クローゼットのなかにしまっていたのは青森ねぶたの部品です。祭りが終わったあと、解体した大型ねぶたの部品を譲り受けたもので自分の制作の参考にしています。
中学3年生・秋元孝志朗さん
「毎年1年は紙を貼ったまま置いて、2年目に紙を剥がして骨組みや中の配線がどうなっているのか勉強するようにしています」

秋元さんは幼いころからねぶた好きの母親に連れられて青森市のラッセランドを訪れていました。その後、次第に制作にも興味を持つようになり第5代ねぶた名人の千葉作龍さんが講師をつとめた制作教室などに参加。熱中する秋元さんを家族もサポートしました。

秋元孝志朗さんの母親・円さん
「目がきらきらしていて、1日に何回も『ねぶた小屋に連れて行ってほしい』と言われた。ここまでのめり込むとは正直思っていませんでした」
秋元さんは青森ねぶたを通して学んだ制作技術がいかせればと2022年からは地元の南町内会祭典委員会の山車制作にも携わるようになります。その熱意と技量は、先輩方も一目を置いています。
南町内会祭典委員会 川村廣明委員長
「歴史的なものは私たちよりも詳しいかもしれない。想像力も豊かだし、たいしたものだ」
