今後のネギの出荷、巻き返しはできるのか

この日、出荷をすることができたのはスリムネギ部会28人のうち17人。出荷量は、およそ930キロと例年の6割に留まりました。

JAいしのまきスリムネギ部会 佐々木広行さん:
「(今年は)生育ステージのバランスが完全に崩れている。今播種したものは10月末から11月頃収穫。そのころまでとにかく生産量が下がっていく。本当に厳しい状況です」

高橋さんは、今後の出荷量の巻き返しを狙っています。

農家 高橋真也さん:
「朝・晩は若干冷えてきてますので、生産量をそろそろ戻せるんじゃないかなと思います。季節問わず、出荷数量を増やせるように頑張りたい」

最新の1か月予報によると、向こう1か月の気温は平年より高い日が多い見込みです。もうしばらく、ネギの栽培には厳しい暑さになりそうですが、高橋さんらの奮闘は続きます。

高橋さんによると、スリムネギは通年出荷することができ、ある程度暑さにも強いということです。それでも真夏のビニールハウス内の気温は40度くらいまでが理想で、今年はそれをはるかに上回る気温の日が多く生育が非常に難しくなりました。高橋さんは、今後も例年以上にネギの管理に注意することで、安定したネギの出荷を目指したいと語っています。