ビニールハウスの気温は55度以上
農家 高橋真也さん:
「根っこが全部乾燥してしまって、全く根っこがはってない状態になってしまう」

高温によって土が乾燥。ネギの根も乾いてしまい、成長が止まってしまうのです。この日(8月31日)、石巻の最高気温は30.6度でしたが、ビニールハウスの中の気温は55度以上にもなっていました。

ネギの根を高温や乾燥から守るために「水かけ」は欠かせません。しかし、水かけのタイミングを間違えると葉を傷めてしまうといいます。
農家 高橋真也さん:
「ネギの表面に水滴がつくんですよ。この水滴が蒸発する場合もあれば、水滴自体が(虫眼鏡の)レンズみたいになって、(水滴に入った日光が)葉っぱ自体を焼いてしまう。水をかけても立っている状態が一番いい。これが常に曲がってるような状態の時に(水を)かけてしまうと、水の重さで地面に葉先が着いてしまう」

水かけは日差しが弱い朝や夕方、もしくは曇りの日に行います。さらには、成長具合を見てタイミングや量を調節しなければならない繊細な作業なのです。
例年は、1日から2日おきに水かけをしますが今年は、毎朝・毎晩行って出荷できるネギがようやく確保できました。
収穫したネギは検品した後、出荷まで冷蔵庫で保管されます。