■MLB エンゼルス 3-10 オリオールズ(日本時間7日、エンゼル・スタジアム)

エンゼルス・大谷翔平(29)は本拠地で行われたオリオールズ戦で、3試合連続のベンチスタートとなったが、この日も出場機会はなく、3戦連続の欠場となった。

チームは2桁失点の大敗で今季3度目の6連敗を喫した。140試合を終え64勝76敗で借金ワーストの12、今季は残り22試合。

また、オリオールズの藤浪晋太郎(29)は8回に3番手としてマウンドに上がり、2戦連続の登板。空振り三振と左飛で2アウトを奪うと、三塁打を許してランナーを背負ったが、後続をレフトライナーに打ち取った。前日は延長10回に登板し1イニングを完璧に抑え2セーブ目を挙げていた。

エンゼルスはこの日、先発P.サンドバル(26)は2回に先制タイムリーを浴びると、3回に打者一巡の攻撃に遭い0-5とリードを許す。打線は3回に週間MVPを獲得したL.レンヒーフォ(26)の16号2ラン、6回に4番・M.ムスタカス(34)の犠飛で反撃するが、併殺打が3本と拙攻が重なり3得点に留まった。サンドバルは6回に2者連続四球を与えて降板。2人目・J.バリア(27)も踏ん張れず1死満塁から2失点。8回には2本のアーチを浴び3-10と突き放された。

大谷は5日の試合前に行ったフリー打撃で、低めのボールにハーフスイングでバットを止めた際に右脇腹を痛め、急きょスタメンを外れた。

前日は水原通訳を通じて出場を直訴するも2戦連続で欠場。F.ネビン監督(52)は試合後、大谷の状況について「(回復まで)あと1日必要だと思った。少し炎症があるようだ。ケガに関しては危険を回避できたと思う」と軽症をアピール。この日の試合前には、「今日の体調は問題なさそうだ。スイングをしてから話し合って」と、打撃練習の状況をみて(出場を)判断すると語っていた。

大谷は8月24日に行われたレッズとのダブルヘッダーの第1試合で先発登板し、打っては初回に先制の44号2ランを放ったが、2回途中で降板。試合後、右肘靱帯(じんたい)の損傷が判明し、今季の残り試合は登板しないことが決まり、打者としての出場を続けていた。

ここまで大谷はア・リーグトップの44本塁打をマーク。ア・リーグ2位のL.ロバートJr.(26・ホワイトソックス)の35本に9本差は変わらず。34本で3位のA.ガルシア(30・レンジャーズ)はこの日途中交代。31本で4位のA.ジャッジ(31・ヤンキース)は、4打数2安打も3戦連続でノーアーチ。M.オルソン(29・ブレーブス)が3戦連発で両リーグトップの46号をマークした。