消耗が激しく、試合への影響が大きい「甲手」に注目

日本に戻った多田さんは、自ら作る防具を海外へ輸出するため、会社を設立。

防具の中でも消耗が激しく、試合への影響が大きい「甲手」に注目し、剣士の理想を追求した機能を備えた「サード」を製作しました。

(多田竜三さん)
「『サード』という甲手は、緩衝材を曲げることによって指がすっぽり入るような空間を作って、緩衝材自体も高さを増すことによって衝撃吸収力もあり、さらに素材自体を小さくまとめることができる」

「サード」は、同じサイズの従来品と比べて65グラム軽量化することに成功したほか、布団と呼ばれる部分にも、打ち込みを受けたときの衝撃を和らげるための技術が詰まっています。