「日本は給料の話になると、“平均”給料や“最低”賃金の話になるのは、ずっと不思議だと思ってた」
「体力のない会社も生き残らないといけないという考え方だったら、大変な状況になる」
IT企業役員も務める厚切りジェイソンさんは、ニッポンの賃上げ問題についてどうみているのでしょうか?

タクシードライバーが月給82万円 専門家「賃上げができる企業にかぎる」

南波雅俊キャスター:
前年同月比で実質賃金が15か月連続マイナスになっている一方で、ベースアップなども含めた賃上げ率は、今年(2023年)30年ぶりの高水準です。

様々な声を聞きました。
「葵交通」のタクシードライバー(41)は、6年前よりも今年の給料が3割近く上がっているそうです。さらに8月の給料は、なんと82万円。結構な額ですよね。

ホラン千秋キャスター:
タクシーは今、人手不足なので、やはり活躍の場が多いということもあるんでしょうね。

南波キャスター:
歩合というところもありますから、これくらいの額になっていると。

その他のケースです。
薬局の店長・薬剤師の衣笠叶努さん(20代後半)ですが、転職をしたことで給料が1.3倍に上がりました。約50万円くらいだそうです。

さらに、福祉関係の会社役員の谷口さん(34)です。
役員である自身と社員も含めて、給料は上がっていて、約54万円という額になっています。

経済アナリストの森永康平氏「来年以降、物価高が落ち着けば、実質賃金がプラスになる可能性も。ただし、賃上げができる企業にかぎる」