東京・港区では、2024年度から区立中学校の修学旅行を海外で実施すると発表しました。
厚切りジェイソンさんは「生徒同士がずっと日本語で話し合ってたら、ちょっともったいない」としながらも、「若いうちからやれば、素晴らしい人生になるよ!」とエールを送ります。
生徒の負担額は約7万円 残る費用は区が1人あたり約50万円を負担

良原安美キャスター:
全ての公立中学校で海外に行くというのは、都内初のことだそうです。
●行先は、シンガポール。
●対象は、中学3年生の約760人です。
●実施時期は、2024年6月~9月頃を予定しています。

港区の担当者によると、▼言語の重要性に対する認識を深めること、▼異文化を体験し、国際理解を深め、国際人を育成する。こうした国際教育の一環であると説明しています。
シンガポールが選ばれた理由について。
▼英語圏で時差が少ないこと、そして▼治安が安定していることなどが挙げられました。
気になる生徒の負担額ですが、約7万円です。
一般的に国内に修学旅行に行く際も、5万円~7万円の負担があるということなので、大きく負担が増えるわけではないようです。
そして、残る費用は区が負担します。3泊5日で、1人あたり約50万円を区が負担する形です。事業費は約5億円と示されています。

これには賛否の声が聞かれています。
SNS「海外で視野を広げるのは大切」
SNS「パスポートやスーツケース代を入れたら、7万円ではすまない」
SNS「自己負担ゼロにして、国内にしたほうが助かる家庭も多いのでは」
やはり金銭面を心配する声が聞かれました。
では、都内の他の区はどうなのか。
品川区ですが、公立中学校15校のほとんどの行先が、京都・奈良だそうです。
担当者は「日本の伝統文化に触れることに重きをおいているので、海外は検討しておりません」と説明していました。
一方である区では、こんな意見もあります。
担当者は「海外は財政面を考えると厳しいというのが本音です。港区はお金もありますし…」と話していました。区によって考えや事情が様々あるということがわかります。