こちらも猛暑や雨不足の影響がありそうです。新潟県南魚沼市で3日、70代の夫婦がクマに襲われ軽傷を負いました。この秋はクマがエサを求め人里へ出没することが増えそうで、新潟県は独自の「クマ出没警戒警報」を出して警戒を呼びかけています。

【記者リポート】
「現場付近にはクマとみられる足跡があります」

道路にはクマと見られる足跡が住宅の方向へ続いていました。

70代の夫婦がクマに襲われたのは、南魚沼市長崎の自宅敷地内です。警察によりますと、3日午前5時20分頃、男性が自宅脇の畑で水やりをしていたところ、突然、体長1メートルほどのクマが現れました。

男性はクマと取っ組み合いとなり、顔や腕をひっかかれたということです。また男性の声を聞いて外に出てきた70代の妻も右腕などをひっかかれました。

【通報した人】
「すごい叫び声。何言ってるか分からなかった。旦那さんの格好見たら、これはただ事じゃないと思ったし、血だらけだったからね」

2人は軽傷でした。稲刈りシーズンが始まり、周辺では早朝から作業する人が多く、付近の住民は警戒しています。

【地元の区長 西本匡伸さん】
「稲刈り時期というのもありますし、どうしても出なきゃいけなきゃいけないこともあるので、一人で出歩かないと念頭に置きながら動いてもらえば」

新潟県見附市でドライブレコーダーに映ったクマ(視聴者提供)

今年に入り、人がクマに襲われたケースはこれで2件となります。
また新潟県内各地でクマの目撃情報が寄せられていて、警察などでは注意を呼びかけています。

新潟県は連日の猛暑と水不足の影響で、クマのエサとなるナラの実などが「不作」になる可能性があり、クマが人里に出没する傾向が増えるのではとみていて、新潟県は1日に、2020年以来となる「クマ出没警戒警報」を出して警戒するよう呼びかけています。