ウクライナから日本に避難したものの、来日から2か月で帰国を決めた女性がいます。その決意を取材しました。
およそ2か月前、ウクライナの首都キーウから日本へ避難してきたヴィクトリアさん(59)。
去年結婚した、夫の盧山初雄さん(74)の自宅で暮らしています。孫のディアナさん(19)もともに避難しています。
初雄さん
「(包丁で)手を切らないでね」
ヴィクトリアさん
「心配しないでください」
日本語も、日本での料理もだいぶ上手くなったといいます。
初雄さん
「幸せだってばれてしまいますね」
ヴィクトリアさん
「ちょうどよい」
初雄さん
「おー立派」
笑顔あふれる家族の団らん。にもかかわらず、ヴィクトリアさんは5日後、単身キーウに戻るといいます。
日本での生活に慣れてきた矢先の帰国。なぜなのでしょうか。
ヴィクトリアさん
「ウクライナを思うと、毎日心が痛みます。ロシアの侵略者がいたすべての都市で、子どもたちが死んでいます。すべての都市ですよ」
ヴィクトリアさんは児童数300人の学校長。
キーウに市民が戻り始めた今、帰国して子どもたちの受け入れ体制を整えるようウクライナ政府から通達があり、受け入れたといいます。
ヴィクトリアさん
「子どもたちを、戦争の時に経験した心理的負担から解放するために、色々な活動を計画しなければなりません」
「戦地に送る思いだ」と妻の身を案じつつも、初雄さんは決断を後押ししました。
初雄さん
「私はやっぱり寂しさがあります。同時に彼女は組織のリーダーとして、果たさなくてはいけない役割もやらなくてはいけない。がんばってもらいたい」
ヴィクトリアさんも覚悟が決まったといいます。
「今はウクライナが私を必要としています。戦時下で私が役に立てるのであれば、ウクライナにいるべきです」
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