■気になる室内を見てみたら・・・

ここでは一体どのような暮らしなのでしょうか?
中を覗いてみると 1階と 2階に仕事をするための「コワーキングスペース」が。


2階の奥には居住スペースです。浴室と洗濯機は共同。住人は6畳ほどの居室で暮らします。他にも、自由に使えるキッチンや外庭なども完備されていて、気になる利用料金は?


中村 代表
「1日の利用が3300円だけど、 1か月分なら44000円と非常にリーズナブルです」

東京からやってきた有働さん。スナバコにはおよそ3か月間滞在する予定です。

有働さん 
「会話が必要なときはリモートでつないで問題なく仕事はできています。物も充実していますし不便なく暮らしています」

さらに、有働さんには長期で利用する目的が仕事の環境以外にもあります。それは・・・


有働さん
「ウェブアプリを作っているが、そのプログラミングコードを打っているところです」

コリビングを運営しながら、プログラミング教室も手掛ける「スナバコ」。有働さんは、毎日の仕事と並行してその勉強もしているのです。

有働さん
「これからのキャリアを社長が考えてくれていて『色んなことに挑戦してみるのもいいのでは』ということで、今回この勉強のために八代に来ました」

単身で熊本にやってきてスキルアップをしながら働く有働さんにとって、コリビングで一緒に暮らす住人たちとの時間は「心の支え」になっているそうです。

有働さん
「東京で夕食はいつも一人で寂しく食べていたので助かりますね」

仕事や食事の合間、有働さんが利用するサービスがあります。県外からの利用者を対象とした
「レンタルサイクルの無料サービス」です。

有働さん 
「通勤とか人混みとか仕事以外のストレスが無くなった分、今までより仕事に集中できる。時にはこうしてリラックスできてとてもいい環境だと思っています」

働く場所だけに留まらず観光のツールとしても期待ができる「スナバコ」は、県内の様々な自治体からも注目され始めています。

中村 代表 
「天草(あまくさ)なら、すごく強いのは おそらく空路で入ってくる東京の経営陣にターゲットを寄せていくと、そういう人たちのワーケーション(のニーズ)は多いはず」

この日、スナバコを視察していたのは天草市の産業政策課の職員たち。
天草市でもコリビングの導入を検討しているそうです。


天草市産業政策課 渡辺 大輔さん
「みなさんが交流できるスペースや宿泊するスペースがあるってすごくいいなと思いました。天草でもこういった施設ができればということで考えております」

夕方、有働さんたち県外の利用者と地元の人たちとの交流会が開かれました。

暮らしと仕事と地元交流と

有働さん
「青空の下でご飯を食べたり いろんな方とつながりを持てるのは、スナバコの施設ならではだと思う」

中村さん
「年代も性別も違う、様々な人たちが集まってコミュニケーションできる場はすごく大事。コリビングって何かというと『現代版の公民館』そういう場を作りたい」