関東大震災から100年を迎えた1日、震災発生直後にデマを理由に虐殺された朝鮮人を悼む集会が開かれました。集会には学生らも参加し、「今も朝鮮人に対する差別は続き、デマが流される現状がある」などと訴えました。

朝鮮大学校の学生による朗読劇
「こいつらが俺たちの兄弟や親子を殺した。殺してしまえ!」
「あいご、あいご。何もしていない。何もしていない」

集会では朝鮮大学校に通う学生らが朗読劇を行い、デマを理由に多くの在日朝鮮人が虐殺された当時の状況を再現しました。

朝鮮大学校の学生による朗読劇
「日本人だって人間だからちゃんと話したらわかるはずだ」
「そう言って出かけていったおじさんの生首が竹やりに突き刺されて、それを高く掲げながら、自警団がえいえいおー!と叫びながら通って行った」

また、朝鮮学校に通う生徒がスピーチを行い、「在日朝鮮人に対する差別や暴言は絶えず、SNSなどで朝鮮人犯行のデマが繰り返され、100年前のことを想起させるのが日本社会の現状」と訴えました。

集会では虐殺された犠牲者に対して日本政府がその責任を認め、謝罪することを求める要請文も採択されました。