■灯りの消えた被災地 警察官としての決意

富岡町夜の森地区を巡回するパトカー (午後7時すぎだが周囲にひと気はない)

夜間、パトカーの赤色灯がひと気の消えた暗闇を照らし出します。人がいない夜だからこそ、より細心の注意を払います。

(小池巡査長)
「帰還困難区域だと空き家が多いので人がいない場所で光が見えないか注意して見るようにしています。」


夜の巡回は、犯罪者との遭遇に備え、警棒を所持した状態で住宅を一軒一軒確認します。

入口が破られたアパート


こちらのアパートには、入口を破った形跡がありました。

(草野巡査部長)
「獣なのかどうが分りません。室内が風化して足跡が見えないから人のものなかの獣のものなのかこういうケースはいろいろあります。イノシシが突き破るというのもこれが人的なものかは分からない。」


震災・原発事故により多くの営みを奪われ、11年の歳月がたってもなお影を落とす被災地。

住民が故郷に戻れるその日まで・・・警察官たちは、被災地の治安を守り続けます。

被災地の警察官として決意を新たにする小池巡査長


(大阪府警から特別出向した双葉警察署・小池卓弥巡査長)
「もっと被災地のことを知らないといけない。たくさんの方と会話をしていき少しでも寄り添っていけるような復興に携われれば。」