■パトカーは福島第一原発が立地する双葉町へ

次に立ち寄ったのが、いまも全町避難が続く双葉町。
JR双葉駅周辺は、今年1月から準備宿泊が始まり、6月中にも避難指示が解除される見通しです。

(双葉警察署・草野雅彦巡査部長)
「最近って住民の方はいらっしゃってます?」
(ふたばプロジェクト 小泉良空さん)
「ぼちぼち来られる方もいらっしゃいます。」
警察官たちが大切しているのが住民の声に耳を傾けることです。
(草野巡査部長)
「僕たち警察特に復興支援課に何か要望することはあるかな。例えば夜に駐留して見守ってほしいとか。」
(ふたばプロジェクト 小泉良空さん)
「周りに住民がいないことをすごくさみしく感じる人もいるので身守っているよということでぜひ話しかけて下さい。」
(草野巡査部長)
「力を合わせてお互いにいい町を作っていきましょう。これからもよろしくお願いします。」
■被災地の犯罪状況

一方、避難区域では、いまなお、犯罪が横行しています。
(草野巡査部長)
「住宅があって人がいない 人が住めない 周りにも目がない 歩いてる人もいないし目が行き届かない。一番多いのが空き巣。」

県警察本部によりますと去年1年間に避難区域内で発生した刑法犯は121件で約8割を窃盗が占めています。
認知件数は、過去10年間で最も少なくなりましたが、その数は氷山の一角にすぎません。

(草野巡査部長)
「一人でも悪いやつをここに入れない。このエリアから悪いやつを出す。住民の方も安心して帰って来られません。そういう犯罪を許せない。」