国会閉会中の夏、ちょっとした話題を振りまいているのは野党、国民民主党の代表選である。現代表の玉木雄一郎氏と代表代行である前原誠司氏の一騎打ちとなっていて、9月2日(土)に雌雄を決することになる。

売れない実力派地下アイドルということでしょうね。認知度が低い、まだまだ支持率が低いということがやっぱり我が党の最大の課題」。代表選告示を前にした8月17日の会見で玉木代表は党が抱える課題をこう述べた。自虐を込めた例えではあるものの、なかなか的を射た表現ではある。そんな「実力派地下アイドル」が国政のなかで「地上」の表舞台へと出たときにどんな存在になるのか、実はひそかに注目されている。

取材のきっかけは代表選挙に出馬することになった前原氏が地元関西、京都の選出議員であることだ。ただ、国民民主党の顔が誰になるかは「野党再編」を睨むうえで今後の国政に少なからず影響すると考えている。というのも、今回の代表選での論戦はまさに「実力派地下アイドル」の身の振り方、路線対立となっているからだ。