体操のアジア大会(9月23日開幕)と世界選手権に挑む男子日本代表が30日、ナショナルトレーニングセンターで公開試技会(本番を想定した試合形式の練習で審判を呼び採点も行う練習)をおこなった。
兄弟でアジア大会・団体金メダルを狙う谷川航(27、セントラルスポーツ)と谷川翔(24、セントラルスポーツ)も調子の良さがうかがえる演技を披露した。兄・航は得意種目の跳馬で世界でも数人しかできない大技「リ・セグァン2」を成功させ、チームトップの15点をマーク。試技後は「団体で金メダルを獲るのが1番の目標で、個人でもたくさんメダルが獲れたら良いなと思います。日本が強いことを証明したい」と決意を新たにした。
弟・翔も得意種目のあん馬で持ち前の柔軟性を生かした開脚旋回を披露し、14点を超える出来栄えを見せた。「団体金メダルを目指してやっているので自分たちの演技をしっかりやれればいいかなと思います」と意気込んだ。
アジア大会の個人総合でメダルが期待される川上翔平(19、徳洲会体操クラブ/星槎大学)は全種目でミスのない安定した演技を見せ、東京五輪金メダリストの橋本大輝(22、順天堂大)に次ぐ全体2位の85.350をマークした。「調子が悪い中でも良いパフォーマンスができたことに収穫を感じた」と結果に満足した。
(写真は左から弟・翔選手、兄・航選手)