今月、NBCのアナウンサーによる朗読イベントが行われました。
朗読したのはアフリカの「子ども兵士」の実態を紹介した絵本。
参加した子どもたちに平和の尊さを伝えました。

豊崎アナウンサー(絵本の朗読):
「ピチャは8歳の女の子。アフリカにある小さな村で家族で仲良く暮らしていました」

朗読イベントには52人の親子が集まりました。

絵本のタイトルは「少女兵士ピチャ」

アフリカ東部のウガンダで起こった内戦で「子ども兵士」として戦場に送られた実在する女性の話です。

豊崎アナウンサー(絵本の朗読):
「そこのお前、俺たちと一緒に来るんだ。今日からお前は立派なこども兵士だ」

絵本の作者は、ウガンダに渡り現地を取材したTBSの加古紗都子記者です。

加古 紗都子記者:
「およそ4万人の、ピチャさんのような子どもたちが連れ去られて、兵士にさせられた」

加古さんは、ウガンダで撮影した映像を交えながら、子ども兵士の実態を伝えました。

職業訓練を受けたピチャさんは現在、アフリカの布で“ぬいぐるみ”を作る仕事をしています。

ワークショップでは、その端切れを使った“うちわ作り”を通して、ピチャさんの生活に想いを馳せました。

参加した子ども:
「戦争はしてほしくないし、やめてほしいなと思いました」
「戦争の怖さを、みんなに伝えていきたいと思いました」

加古 紗都子記者:
「戦争が起こされる原因や、平和のありがたみを感じてほしい。
それを周りに共有するってことが、本当に大切だと思いますし、絵本を通じてそういうメッセージが伝わればいいなと思います」

この絵本は、長崎市内の公立小学校と図書館に寄贈されています。