新型コロナの感染者が急増し、5類移行後初めてとなる医療警報が発出された長野県。
医療現場の状況について、中野市にある北信総合病院の荒井裕国(あらい・ひろくに)統括院長は次のように話します。

北信総合病院・荒井裕国統括院長:
「お盆の最中は逆に6、7人で少なかったんです。お盆明けてから一気に数が増えてきて、きのうはピークで14人入院されてるという状況でした。私どものベッドは14床用意してありますので100%フルに埋まったということですね」
北信総合病院の入院患者の9割以上は75歳以上で一人暮らしも多く、「里帰り感染」の可能性もあります。
荒井裕国統括院長:
「やはりお盆の時期に人の流れが活発化した。他の地域から里帰りですとか、あるいは観光目的でこちらに人の流入が多かった。そういった要素が考えられるんじゃないかなと思います」
さらに、病床を圧迫しているのが、今年の「猛暑」。
体調不良で搬送される人が多く、新型コロナの感染者の増加で、救急患者の受け入れがさらに厳しくなる事態も起きています。

荒井裕国統括院長:
「この夏はやっぱり異常な暑さだったですよね。そのせいかどうかわかりませんけれどもやはり具合が悪くなる方が結構多くて、救急車の搬送件数が多いんですね。そのためにもう本当に一般の病床含めて病院がもう満床の状態がずっと続いておりまして」
「本当コロナの病床も今、ほぼ満床に近い状態になっていて、それ以外の患者さんの入院もいっぱいになっていて、現場としては結構、苦しいところです」
荒井院長は感染拡大を防ぐために・高齢者がいる家庭での予防徹底・体調不良を感じたら簡易検査を行うなどの対応をとるよう呼びかけています。














