ウクライナ情勢です。ゼレンスキー大統領は「ロシア軍の死者は今月中に4万人を超える可能性がある」と述べました。一方、ロシアの記念日にあたる12日、ウクライナ内の親ロ派地域では祝賀行事が行われました。

12日、花火が打ち上げられたのは、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ南部のクリミアです。この日は、ロシアの独立記念日にあたる「ロシアの日」で、親ロシア派が支配するウクライナ東部でも国旗が掲げられました。

そして、モスクワでは…

ロシア プーチン大統領
「祖国にとって、我々の社会と人々が団結することがいかに重要であるかを痛感している」

プーチン大統領は記念式典で団結と祖国への献身を呼びかけましたが、ウクライナ情勢への具体的な言及はありませんでした。一方、ゼレンスキー大統領は、ロシアが攻勢を強める東部ドンバス地方について厳しい状況が続いているとしたうえで、このように述べました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシア軍は予備役の部隊をドンバス地方に配備しようとしている」

ロシアは技能の未熟な兵を戦闘に投入しようとしているようだと話し、兵士を数の上で有利にするためだけの使い捨て要員とみていると指摘。その結果、ロシアが失う兵は6月に4万人に達する可能性があると話しました。