カニカマ約1万ケースが在庫に…
28日、福島県のスーパーを訪れたのは西村康稔 経産大臣。東北地方の水産物の安全性を訴えました。

西村康稔 経産大臣
「本当に美味しく、いま、ひと切れ目をいただきました。漁師さんたちの誇り、思いを噛みしめていただきたい」
環境省は27日、処理水の放出後に行った、海水中の放射性物質のモニタリングの結果を公表。すべての地点で、トリチウムの濃度が、検出できる下限の値、1リットルあたり7~8ベクレルを下回り、「人や環境への影響がないことを確認した」ということです。

こうした中、日本産水産物を“全面禁輸”にした中国政府。
その一方的な措置に、水産会社は頭を悩ませています。
スギヨ 管理本部本部長 臼池忠幸さん
「輸出の7割くらいを中国向けにやっていた。これが急遽、止まったということで、非常に困っている状況」
中国への輸出にチカラを入れるカニカマ大手「スギヨ」。今回の措置で、輸出停止を余儀なくされました。約1万ケースが在庫となってしまったといいます。

スギヨ 管理本部本部長 臼池忠幸さん
「国内向け、東南アジア向け、そういったものに振り向けることで対応していきたい。(政府などからの)補償があれば、非常に助かるのは間違いありません」