中古車販売大手「ビッグモーター」による保険金の不正請求問題を受け、損害保険ジャパンが来年1月に検討していた自動車保険料の値上げを見送ることがわかりました。

損害保険ジャパンは、物価高や行動制限が緩和されたことによる自動車事故の増加などを背景に事業環境が悪化しているとして、来年1月から自動車保険の保険料を値上げすることを検討していました。しかし、「ビッグモーターによる保険金不正請求問題などを受けて総合的に判断した」として、保険料の値上げを見送ることを決めたということです。

損保ジャパンをめぐっては、過去、ビッグモーターに37人の出向者を出し、幹事保険会社として親密な関係をつづけてきたと指摘されていて、契約者から値上げへの理解を得られないと判断したとみられます。