北海道猟友会標茶支部 後藤勲支部長
「どこ行くにしても携帯電話を肌身離さず、犬の散歩行くにしても持って歩いていた。農家の人たちに安心して、と報告できるのかな」

 警戒心が強く、人前に姿を現さなかったOSO18。
 駆除された時、顔に傷があったことから猟友会は、OSO18よりも強くさらに危険なクマがいるのではないかと危惧しています。

北海道猟友会標茶支部 後藤勲支部長
「違うクマと争ってけがをして、そのけががもとで弱ったんじゃないかと。裏を返すとまだまだOSO18以上のクマがいるということを認識しなければいけない」

 OSO18を駆除したことで、地元の住民や被害に遭った酪農家が安どした一方、釧路町役場には、主に道外から苦情が数十件寄せられました。


 現場を知る猟友会は、「クマとの共生」に高いハードルを感じています。

北海道猟友会標茶支部 後藤勲支部長
「1回標茶町に住んでみてください、現場見てくれと言いたい。われわれだって面白半分でクマを追っているわけじゃない。共存なんてできるわけない」


 簡単には実現しない「人間とクマとの共生」。
 第二、第三のOSO18を生まないために、早急な対策が求められています。