復活した古豪、その裏側に…

そして、長らく甲子園から遠ざかっていた慶応高校ですが、2003年に、優秀な選手を集めるための推薦入学の制度を始め、2005年、43年ぶりに甲子園出場を勝ち取ります。
このときの監督が掲げたのが「エンジョイ・ベースボール」=「楽しむ野球」です。髪型は自由で、先輩後輩の上下関係も撤廃。朝練や居残り練習も自由参加。休日の練習は半日ほど。などなど、かつての強豪校の常識とは違うスタイルで、頂点まで勝ち上がったのです。
高校野球界に負担軽減の流れ
高校野球そのものも、ここ最近、大きく変わってきています。今大会では、髪型について、慶応以外にも自由な高校が増えたことが話題となりました。

負担軽減の制度も増えています。2013年からはピッチャーの連投を避けるため休養日が設けられ、2018年からは、延長戦を早く決着させるタイブレークが導入されています。
今大会では、猛暑対策として、5回終了時に10分間の「クーリングタイム」という休憩時間も設定されました。高校野球も脱スポ根の流れが強まりつつあります。
(「サンデーモーニング」2023年8月27日放送より)