国民的人気と「スポ根」の象徴

その間、高校野球は、1965年にカラーテレビの中継が始まり、1978年には各都道府県の49代表が競い合う制度になり、国民的な人気が定着します。

坊主頭、寮生活で厳しい上下関係、1人のエースが連投するのが当たり前といった、スポーツ根性論の象徴にもなっていきます。

そんな中で、黄金期のPL学園を支えた桑田・清原のKKコンビや、5打席連続敬遠された松井秀喜、決勝でノーヒットノーランを達成した松坂大輔ら、数々のスター選手も登場しました。

もともと近畿や関東の高校の強さが際立っていましたが、冬の間にグラウンドが雪におおわれ野球に不利とされていた北国でも、2004年に駒大苫小牧が初めて北海道に優勝旗をもたらし、2022年は仙台育英が東北勢として初めて優勝するなど、今や地域差を感じさせなくなる状況も生まれつつあります。