詐欺の被害を未然に防いだとして宮崎市の金融機関の行員などに警察から感謝状が贈られました。

まず、宮崎北警察署から感謝状が贈られたのは、宮崎銀行平和台支店に勤める中原猛さんと春口裕美さん、それに瀬戸内由香さんの3人です。

3人は、先月、市内に住む80代の男性が、現金およそ100万円を振り込もうとした際、その理由を尋ね、詐欺の可能性が高いと判断し、被害を未然に防ぎました。

警察によりますと、この男性は、紛争地域で活躍している医師を名乗る男とSNSで知り合い、現金を預かってほしいと頼まれて、配送料を要求されていたということです。

(宮崎銀行平和台支店 春口裕美さん)
「一人でも防げたことは本当に心から良かったと思っている」

また、25日は、宮崎南警察署でも特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、高鍋信用金庫宮崎南支店に感謝状が贈られました。

高鍋信用金庫の宮崎南支店では、先月、電話料金を支払いにきた80代の女性が架空料金請求詐欺の被害に遭っている可能性が高いと判断し、警察に通報しました。

(高鍋信用金庫宮崎南支店 田邉宗隆支店長)
「日頃の注意喚起をしていこうという取り組み、姿勢が、一人ひとりに対して周知徹底されていることが、今回の未然防止につながったのかなと思っている」

県内では、今年、先月末までに、特殊詐欺の被害が31件確認されていて、被害総額は、1億6350万円に上っています。